2012年04月30日

豆本づくりの道具たち(Adobe Illustrator)



豆本づくりにおいても、道具のひとつとしてPCが挙げられます。
PCなくしては、もはや手づくり豆本は作れないと言うのは、言い過ぎでしょうか。
もちろん全部手書きでも可能ですが、PCを使ったほうがダントツにラクちんです。
ことに絵本豆本ではなく、既存の作家の文章を読ませる本となると、本文がなければ始まりません。
PCを介してプリンターでの印刷をしたり、装丁のデザインなどをするのに利用します。

さて、昔から?のことわざですが、「パソコン、ソフトがなければただの箱」と言われています。
どんなに高スペックのPCであっても、使い勝手のいいソフトウェアがインストールされていなければ、スペックを活用できません。
現在のPCは、頻繁に利用されるであろうアプリケーションはバンドル/インストール済みで販売されてはいますが、豆本づくりのような、専門的にマニアックな使用目的のアプリケーション類は導入されてはいません。

その代表格?なアプリケーションのひとつがAdobe Illustratorです。
製本やDTPなどのページレイアウトとデザインのツールとしてAdobe InDesignがありますが、わたしはIllustratorの方を使っていますし、またおすすめします。
ですが、、思いっきりおすすめしたいのはヤマヤマなのですが、どうにも価格が高いのが悩みどころです。
けれどこのAdobe Illustratorは、この値段だけの価値のある商品ではあります。

それとあともうひとつ、Adobe IllustratorはAdobe Photoshopなどの画像処理ソフトの描画方式とは異なり、ベジェ曲線というちょっと妙ちくりんなものとパスというものを扱わなくてはならず、この操作に慣れるまでがひと苦労ということがあります。

本文をつくるだけであるなら、Microsoft Office Wordでも可能ですし、PCにバンドル済みの多いアプリケーションなので、実際に使っている方も多いと思います。
ネットで本文づくりについて検索すると、Microsoft Office Wordでの作成が多いことでもうなずけます。

PCでの作成において、どのツールを使うかは利用者の好みですが、わたしはぶっちぎりでAdobe Illustratorを押します。
(Adobeの回し者か?)
PCの創世記?からパソコン(当時はマイコンと言いました、いつの時代だ(笑))とソフトウェアを使い続けてきた者として、デザインアプリケーションに於いては、Adobe製品と肩を並べるものは、ほとんど無いと言えます。

新しいバージョンになるにつれ、機能もより充実し、使い勝手もとてもよくなっています。
現在の最新のバージョンであるAdobe Illustrator CS5はアートボードも複数作れるようになって、百ページを越す本文を作成する場合にもとても便利になっています。
Adobe Illustratorは特に強力なテキスト処理を備えていますし、本文以外にも装丁のデザインにも重宝します。
Adobe Photoshopと連携して、画像データの配置もスムーズで、ネット配信用にPDFの書き出しもできるので、いろいろと活用できます。

あたし的には★5つと言いたいところですが、お値段のことがありますので、★★★★4つということにしておきましょう。
Adobeへの希望としては、5万円を切る価格にできないものか切に願います。
posted by 吉祥 at 05:52| Comment(0) | 道具

豆本づくりの道具たち(カッター)

dougu01.jpg

モノをつくるためには、多かれ少なかれ道具というものが必ず必要です。
その道具が使い易いかどうかで、仕上がりの出来のよしあしを左右すると言っても過言でないかもしれません。

ということで、今日はわたしの豆本づくりのお道具たちをご紹介します。
と言っても、特別な道具はほとんどなく、普通の文具類でまかなえます。
きちんとした製本をするのには、特別な道具が必要らしいのですが、豆本の場合には工夫で代用の道具で済ませることができます。

写真はわたしの豆本用のお道具箱のひとつです。
ケースは100均で300円で買ったケースです。
(100均なのに300円なのはちょっと納得できないけど(笑))
このケースは高さが180mmほどあり、ペン類を立ててフタをして収納できるので重宝しています。
フタをして収納できないと埃がかぶるので(家はあまり掃除をしないので埃っぽい(笑)猫の毛も飛んでるし)フタは必須、加えて透明なので中身もよく見えるし。

文具類は100均で間に合うものもありますが、品質はどうにも100均でしかないので、どうでもいいような仕切りやケースなどは100均で調達しますが、カッターなどはちゃんとしたメーカーのものを使っています。

今日は道具の筆頭カッターのレビューをしてみようと思います。
豆本づくりでは、紙を切ることが頻繁なので、カッターの使い勝手は重要です。
今まで使っていたカッターの使い勝手がイマイチだったので、新しいイイのに買い換えてみようかと思いました。
近所のDIYショップには、いろいろなメーカーのカッターがピンからキリまで並んでいます。
ハテ?どれを選んだらいいものやら、途方に暮れてしまうほど種類があります。

道具というのはとにかく使ってみないことにはわからないものですが、店頭に並んでいるのはプラスチックのパッケージに入って、握り具合を触ってみることもできません。
店員さんに聞いたところで、おそらく使い具合はわからないでしょうし。
しょうがないので、そこそこの値段で、使いやすそうなものを買って帰りました。
パッケージを開けて触ってみた感触で、「こりゃ失敗した。。。」と思いました。
案の定、切れ味もイマイチでした。

そこでどうにも悔しいので、Amazonで探してみることにしました。
こんなときは、藁にもすがる思いでAmazonのレビューを参考にしました。
そして購入してみたものが↓以下のカッターです。

  

結論から言いますと、Amazonのレビューはかなりあてになります♪
Amazonでのレビューも参考に読んでいただけるとわかりますが、このカッターはとても使い良いです。
特に左側の大きいタイプのものは、グリップも握りやすく、滑りにくいようにラバーもついていますし、刃もガタつくこともなく、切れ味も抜群です。
形状やカラーもスタイリッシュで、かなりなイケメン?です(笑)
右側のスリムタイプのものも、より細かい作業用に買ってみましたが、わたしは大きいタイプのカッター1本で細かいカットもこなせると思っています。
(豆本の場合は細かいと言っても、直線切るだけなので)

OLFAというメーカからは、他にもいろいろな種類のカッター類が発売されていますが、わたしもいくつか持ってはいますが、その中でもこのふたつの商品はダントツに使いやすいタイプだと思います。
同じメーカーであっても、似たような形状なのに、微妙に使い心地が違うものです。
こればかりは実際に使ってみないことにはわからないことなのですが、もしカッター選びに迷ったならば、このカッターをおすすめします。

あたし的には★★★★★5つです!!!!!
posted by 吉祥 at 04:23| Comment(0) | 道具

2012年04月29日

銀河鉄道の夜(豆本/その1)

宮沢賢治と云えば、やっぱりどぉあっても「銀河鉄道の夜」です。
「銀河鉄道の夜」の豆本づくりは、ひとつの目標であり夢でした。
けれどまだまだ製本技術が未熟なので、もうちょっと上達してからと思っていたのだけど、そうやって先延ばしにして結局成就できなかったことが多いので、思い切って着手することにしました。

さて、いつものように?どんな感じに仕上げようかと、ひとしきり楽しい妄想をしてから、具体的なサイズや工程を段取ります。

サイズは断裁のときA4の用紙が無駄のないように、16面(両面印刷64ページ)の取れる寸法で。
これだと本の仕上がりサイズが約左右40mm*天地55mm程度になり、そこそこ豆本って感じになります。

概ねの寸法が決まったら、Adobe Illustratorで本文印刷用のテンプレートを正確に作成します。
この作業が、実に細かくてかなり面倒なのだけど、ひとつちゃんと作っておけば、使いまわしが利くのであくまでもピッタリ正確に、レイヤー分けもしっかりお忘れなく。

temple.png


このテンプレートに本文のテキストを流し込んで、フォントサイズや行送りを調整します。
今回はフォントサイズ5pt、行送り7.2ptで1ページ9行な感じで。
かなり細かくて、熟女めがねなしでは無理だけど、これ以上大きなフォントサイズと行送りだと、ページを開いたときに間が抜けたようになってしまうので、このサイズに決めました。
豆本は小さいので、文面のレイアウトは普通の書籍のようにはいきませんが、本には開いたときに美しく読みやすい黄金比というものがあります。
本にとって一番大切なのは内容ではありますが、やはり見た目も美しいのに越したことはありませんから。

↓テキストを流し込むとこんな感じ
この作業で概ねのページ数が判明するので、200ページを超えてしまう場合は、巻を分けます。
今回の「銀河鉄道の夜」は結構長文で、300ページを超えるので上下巻構成にすることにしました。
ちなみに本文のテキストですが「青空文庫」で調達しましたが、そのテキストにはルビが含まれているので、それを取り除いたり(豆本でルビをふっても小さくて判読不可能なので)、一部改稿で除かれた箇所があるので、わたしの好きな改稿バージョンで加筆したりしました。

gin21.png

ここまで出来たら後はプリンターで両面印刷。
そう、、、両面印刷。。。
これがまた一難去ってまた一難。
豆本は、モノが小さいので、1mmのずれも致命的。
プリンターのクセというものもあるので、とにかく0.1mm〜0.01mm単位で調整を繰り返します。
ここであまり手こずっても作業が進まないので、ある程度で妥協します。
(人間、諦めが肝心ってことで)

用紙はA4のクリーム色の書籍用紙(72.5kg)というのを使いました。
ちゃんと正しい紙の目になるように、Y目を購入しました。
(まとめ買いすると安いので1000枚も買ってしまったので当分もちますね)

印刷できたらトンボに添って断裁作業。
後に小口の化粧断ちをするとはいえ、丁寧で正確な作業は後々の作業の効率化につながるので、いい加減にしないことが肝要。
シャープによく切れるよう、カッターの刃をケチケチしないで、バキバキ折りながら作業を進めます。

断裁が終わったらいよいよ糸綴り。
折丁の中心に目打ちで4つ穴を空けて、4枚ずつページを間違わないように、へらできちっと二つ折りにして、折丁を綴ってゆきます。
本の背の綴じ方にはいろいろありますが、今回はリンクステッチという手法。
本綴りと似たような針運びで、支持体もいらないので、あたし的にはかなり気に入った綴じです。
↓綴り終わった様子。

ginga01.jpg

今日の作業はここまで(だけど、ここまでで約3日かかってます)
明日からは背固めして、また丸背に挑戦してみようかと思っています。
上下巻なので、ちゃんと一緒に入るような函もつくってみようかと思います。
表紙の装丁デザインもどんなのにしようか思案中。
やっぱ銀河鉄道だから星座かしらねぇ〜
posted by 吉祥 at 20:50| Comment(0) | 豆本づくり

2012年04月19日

豆本の作り方(2)

★本文づくり
posted by 吉祥 at 21:59| Comment(0) | 豆本づくり

豆本の作り方(1)

一からの豆本づくり(備忘録を兼ねて)
posted by 吉祥 at 21:58| Comment(0) | 豆本づくり

セロ弾きのゴーシュ(豆本)

sero01.jpg豆本「セロ弾きのゴーシュ」ができました。
(それぞれの画像はクリックで大きくなります)
今回のカバー装丁は写真を使ってみました。タイトルに因んでチェロの画像です。
(近目だとバイオリンとチェロの違いってよくわかんないけど、デザインの都合でチェロ全景は入らなかったので)
「セロ弾きのゴーシュ」は豆本にするとちょっと長めになるので、本文は111ページになりました。結構厚み(8mmぐらい)が出るので、小口の化粧断ちが大変になりますが、こればかりは修行あるのみです。


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そして何と!今回はあこがれの丸背に初挑戦してみました!♪

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sero06.jpg こちらは角背

角背に比べて丸背はつくるのが難しいと、あちこち?で言われているので、ビギナーなわたしはちょっと恐れをなしていたのですが、やってみないことにはいつまで経っても技術の向上はのぞめません。
失敗しても練習にはなるでしょうから、とにかくやってみることにしました。

製本は独学なので、まずは製本の本に書いてあるようにやってみました。
そのとおりにやってみると、あら不思議?
ちゃんと丸くなってくれるじゃありませんか!
背が丸くなってくれたときにはちょっと感動!
丸背のその後の工程もいろいろあるのですが、仕上がりはまだまだのレベルだけど、とにかく丸くなってくれたのが嬉しくて、こうやって作業を積み重ねてゆけば、もっと上手になるのだと思うと、ますます製本にのめり込んでゆくのでありました。
posted by 吉祥 at 19:19| Comment(0) | 豆本づくり

2012年04月14日

笠地蔵(豆本)

豆本「笠地蔵」が出来ました。
昔話の中では大好きなお話のひとつです。
作っている過程などもブログに載せたかったのだけど、作業に夢中になっているので、撮影のために中断するのがもどかしく、製作過程などはまたの機会に。(いつの機会となりますか)
(それぞれの画像はクリックで大きくなります)

kasa01.jpgkasa06.jpg

一応いっちょまえにハードカバー仕立てです。(上製本っての?)
っていうか、ハードカバーがちゃんと上手にできるように練習したかったのです。
本文の両面印刷に相変わらず手こずって(どうしても1mmほどずれてしまったり)随分と用紙を無駄使いしてしまいました。
でもずれて印刷された本文も、1mm程度のずれなので、かがりなどの練習用に使いました。(10冊分ほどありました)
おかげでだいぶ、小口切りなどの作業が上達しました。


kasa02.jpgタイトルなどは、表紙に直接でなく、表紙カバーに印刷することにしました。表紙カバーの用紙は半光沢の写真用紙、あまりぴかぴかしていないので、いい感じ。
表紙は↑のように無地です。

デザインはイラストレーターでごちょごちょと、飾り罫などを入れたり、色あわせをしたりしました。最近ではイラストレーターの操作にも慣れてきました。(めでたしめでたし)

ところで本の装丁デザインというのは、かなり難しいもんだと思いました。笠地蔵というお話は日本の昔話なので、和風のイメージにしたかったのですが、コテコテに和風だとちょっと何?なので、和洋交合という風にしてみました。この配色は「和風カラーチャート」という本を参考にして、ちょっと暗い深みのある色同士の配色としました。

配色といえば、はてどこかで見たような配色...?
ああ、消しゴムのパッケージの配色ってこんな風だったような(笑)(MONO)

背と裏表紙は↓こんな感じ。

kasa03.jpgkasa05.jpg


kasa04.jpg開いた感じはこんな風。
熟女めがね(老眼鏡)がなくても何とか読める程度のフォントサイズで(明朝系6pt)
本文用紙は書籍用紙というのを使ってみました。淡いクリーム色の用紙で目に優しいんだそうです。(ふむふむ)




kasa07.jpg写真がちょっと見づらいのですが、見返しには藍色の和紙千代紙を使いました。さりげなく和風を主張してみましたとさ。




余談編

kasa08note.jpg豆本の作業工程などを記録しておくノートを100均で買ったのだけど、結構可愛いいデザインで気に入っていたけど、大きめな金具のリング綴じなので、左ページに書き込むときに手が引っかかって端まで書き込めない。

すっかりイライラして使いやすいノートが欲しいと思ったので、だったらせっかくの製本技術を生かして自分でノートを作ってみようと思い立ちました。

一折中綴じの薄めのノートです。
取りあえず練習も兼ねてなので、用紙は在庫の白のB5コピー用紙で、二つ折りサイズで作りました。
表紙は布に裏打ち(アイロンで張るタイプ)しました。
気に入っている布なのですが、ノートにするといまいちな感じでちょっと残念(無念)
一応ハードカバータイプなのですが、豆本と比べると大きいのであまり上手にできなかった。(とほほ)
まだまだ修行が必要です。



和風の配色イメージが古語の索引になっています。
例えば「かりそめの」「おきゃん」「幽玄(ゆうげん)」な配色など。(どんなだ?けどそれっぽい)
古き良き美しい日本語の辞書代わりにも?使えます。(作詞の時にも大いに役立ちました)
RGB/CMYK値が両方載っているので、Webや印刷物に反映できとても助かります。
あたし的にはダントツで★★★★★決まり!!
posted by 吉祥 at 01:31| Comment(0) | 豆本づくり