2012年04月29日

銀河鉄道の夜(豆本/その1)

宮沢賢治と云えば、やっぱりどぉあっても「銀河鉄道の夜」です。
「銀河鉄道の夜」の豆本づくりは、ひとつの目標であり夢でした。
けれどまだまだ製本技術が未熟なので、もうちょっと上達してからと思っていたのだけど、そうやって先延ばしにして結局成就できなかったことが多いので、思い切って着手することにしました。

さて、いつものように?どんな感じに仕上げようかと、ひとしきり楽しい妄想をしてから、具体的なサイズや工程を段取ります。

サイズは断裁のときA4の用紙が無駄のないように、16面(両面印刷64ページ)の取れる寸法で。
これだと本の仕上がりサイズが約左右40mm*天地55mm程度になり、そこそこ豆本って感じになります。

概ねの寸法が決まったら、Adobe Illustratorで本文印刷用のテンプレートを正確に作成します。
この作業が、実に細かくてかなり面倒なのだけど、ひとつちゃんと作っておけば、使いまわしが利くのであくまでもピッタリ正確に、レイヤー分けもしっかりお忘れなく。

temple.png


このテンプレートに本文のテキストを流し込んで、フォントサイズや行送りを調整します。
今回はフォントサイズ5pt、行送り7.2ptで1ページ9行な感じで。
かなり細かくて、熟女めがねなしでは無理だけど、これ以上大きなフォントサイズと行送りだと、ページを開いたときに間が抜けたようになってしまうので、このサイズに決めました。
豆本は小さいので、文面のレイアウトは普通の書籍のようにはいきませんが、本には開いたときに美しく読みやすい黄金比というものがあります。
本にとって一番大切なのは内容ではありますが、やはり見た目も美しいのに越したことはありませんから。

↓テキストを流し込むとこんな感じ
この作業で概ねのページ数が判明するので、200ページを超えてしまう場合は、巻を分けます。
今回の「銀河鉄道の夜」は結構長文で、300ページを超えるので上下巻構成にすることにしました。
ちなみに本文のテキストですが「青空文庫」で調達しましたが、そのテキストにはルビが含まれているので、それを取り除いたり(豆本でルビをふっても小さくて判読不可能なので)、一部改稿で除かれた箇所があるので、わたしの好きな改稿バージョンで加筆したりしました。

gin21.png

ここまで出来たら後はプリンターで両面印刷。
そう、、、両面印刷。。。
これがまた一難去ってまた一難。
豆本は、モノが小さいので、1mmのずれも致命的。
プリンターのクセというものもあるので、とにかく0.1mm〜0.01mm単位で調整を繰り返します。
ここであまり手こずっても作業が進まないので、ある程度で妥協します。
(人間、諦めが肝心ってことで)

用紙はA4のクリーム色の書籍用紙(72.5kg)というのを使いました。
ちゃんと正しい紙の目になるように、Y目を購入しました。
(まとめ買いすると安いので1000枚も買ってしまったので当分もちますね)

印刷できたらトンボに添って断裁作業。
後に小口の化粧断ちをするとはいえ、丁寧で正確な作業は後々の作業の効率化につながるので、いい加減にしないことが肝要。
シャープによく切れるよう、カッターの刃をケチケチしないで、バキバキ折りながら作業を進めます。

断裁が終わったらいよいよ糸綴り。
折丁の中心に目打ちで4つ穴を空けて、4枚ずつページを間違わないように、へらできちっと二つ折りにして、折丁を綴ってゆきます。
本の背の綴じ方にはいろいろありますが、今回はリンクステッチという手法。
本綴りと似たような針運びで、支持体もいらないので、あたし的にはかなり気に入った綴じです。
↓綴り終わった様子。

ginga01.jpg

今日の作業はここまで(だけど、ここまでで約3日かかってます)
明日からは背固めして、また丸背に挑戦してみようかと思っています。
上下巻なので、ちゃんと一緒に入るような函もつくってみようかと思います。
表紙の装丁デザインもどんなのにしようか思案中。
やっぱ銀河鉄道だから星座かしらねぇ〜
posted by 吉祥 at 20:50| Comment(0) | 豆本づくり
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